空腹状態で体に起こる3つの変化
断食と聞いて一部の修行僧が行う特別なことと思われる方が多いと思います。
しかし、慢性的に体調がすぐれない方や落ち込みやすい方、イライラしやすい方にとって、一度でも断食を経験することは人生を好転させる良いきっかけかもしれません。
うつ病や自律神経失調症の方は、食べ過ぎが原因であることも珍しくありません。
薬に頼らず、自分の自然治癒力を自分の体で手軽に経験するには断食はもってこいの方法です。
断食により体に起こる変化、効能としては次のものが挙げられます。
内臓を休ませる
断食の効果のうち最もわかりやすく感じられるものです。それが「内臓を休ませる」
酷使しています。これが続けばあらゆる病気になります。
与えれば、全身、そして精神的な面でも休息することができます。たとえ1日の断食でもすれば、心と体が休まり、翌日は心身の爽快感を体験できることがあります。
体の毒・老廃物を排出する
断食をすると、体の中の毒素を排出するデトックス効果があります。
ここで言う毒素とは老廃物、病細胞などです。特に老廃物は、肉が好きな人ほど多くたまります。
本来私たち人間は草食動物としての胃腸を有しています。動物性たんぱく質、つまり肉をたくさん食べ過ぎると、腸での滞留時間が長くなり腐敗して、腸内に老廃物として溜まってしまうのです。
腸は全身に血液として栄養を送る役割をしているので、腸に老廃物が多くたまると、その腐敗した肉から出る毒素が血液にまじって全身に運ばれ、あらゆる体調不良を引き起こします。この状態で、たとえ健康的なものを食べたとしても腸壁自体に老廃物がこびりついているので良い栄養素は正しく吸収されず、便として排泄されてします。この腸壁にこびりついた老廃物を宿便と言います。
断食をすると、エネルギーを消化・吸収には消耗せずに排泄一本に集中することができます。体内に秘めている「宿便」という老廃物を排出することができます。
この老廃物は何年もかけて体に溜まったものなので、断食により排泄されれば、今までに経験したことのないような体の軽さ、体調の良さが経験できるでしょう。
体の抵抗力が増す
断食をして痩せると体の抵抗力が落ちてしまうのではないかと心配される方もいるでしょう。しかし、実は逆で断食をすると、体の抵抗力・治癒力が増し、体内の病原菌を消してしまうこともあるくらいのです。
人間は飢餓状態にはうまく適応できるつくりになっており、飢餓状態と言う危機的な状況になると、体はおのずと自分を守ろうとして抵抗力を強めます。
断食をはじめて、一週間から10日ほどで、白血球が増加し始め、通常の1.5倍~2倍もの量になると言われています。
その増加した白血球が菌を殺す作用によっていろいろな病気が回復に向かうことがあります。
内臓が休まったため自律神経(副交感神経)が整い、白血球が活性化できる環境になったので、当然考えられる変化かもしれません。
人体の「生きるための本能」が体に現れたと言ってよいでしょう。
半日断食のすすめ
私は断食指導者ではないので、安全な完全断食を手ほどきすることはできません。
もし完全に断食を体験したい、または興味があるということであれば全国にある断食施設に問い合わせてください。
自宅で手軽に少し体験してみたいということであれば、半日断食を提案します。
半日断食は夜の8時から翌日の昼12時まで断食するものです。
その時間帯と言うのは本来人間の消化管は吸収と排泄にエネルギーを使うからです。
その時間帯に食べ物を胃の中に入れてしまうと、消化することにエネルギーが持っていかれて本来の吸収・排泄機能に支障をきたしてしまいます。
しかし水と果物は例外です。
果物は消化にそれほど負担をかけず、エネルギーを奪われないと言われています。また酵素の力で腸内環境を整えてくれます。
なのでお勧めの食生活は、
朝起きて、果物と水を食べる(もしくは水だけ)。
昼は12時にしっかり食べる(肉、揚げ物はほどほどに)。
夜は8時までに野菜食を中心としたご飯を軽めに食べる(はら6分くらい)。
8時以降は何も食べない。(どうしても欲しくなれば果物はOK。しかし食べ過ぎはNG)
これが半日断食です。
これを一か月続けるとだいぶ体質は変わってきているはずです。
体調が悪くて食生活を抜本的に変えたい、けど何をしていいかわからない。
そんな方はぜひチャレンジしてみてください。
今日も読んでいただきありがとうございました。
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治療家OKAプロフィール:
作業療法士として臨床経験10年以上
日本メンタルヘルス協会心理カウンセラー
統合医療による整体資格
頭蓋仙骨療法施術師
現在訪問リハビリの仕事をする傍ら、自費診療で地域の方を施術している