ストレスに勝つために必要な3つの体力
さて、前回のブログでストレスとは外部からの力による歪みのこととお話ししました。
その歪みを元に戻す力のことを体力と言います。
体をスポンジに例えます。
スポンジを棒で押すとスポンジはへこみます。この外力がストレスです。そこで棒を話すとスポンジは元の形に戻ります。
この元の形に戻る力が体力です。
体力とは文字通り「体の力」、この体力が低下している状態では病気になっても治りにくいし、ストレスに対抗することもできません。
このストレスが3種類に分けられるのと同じように、この体力も3種類に分けられます。
体力は、
運動力、治癒力、調整力に分けられます。
どれに偏ってもよくないものです。
例えば体力をつけるために毎日朝ジョギングをしたりダンベルなどで筋トレをしても、食事の偏りや夜更かしなどの生活習慣の乱れがあれば、ジョギングや筋トレは体にとって消耗にしかなりません。
治癒力や調整力もバランスよく意識していくことが重要です。
さて、体力についてもう少し詳しく説明していきます。
運動力とは、運動や労働のための力です。
単純に筋力や持久力の事を言います。また脳を働かせる力も運動力に分類されます。
特にこれ以上細かい説明もいらないかと思いますが、運動すれば疲れるし働きすぎても疲れます。
うつ病や自律神経失調症の人はこの運動力の低下が著しく認められます。機敏に動くことや持久力の要する動きは難しくなります。
次に、治癒力とは病気を治す力、疲労を回復させる力、ウイルスや菌から体を守る力のことを言います。
体は自分で病気やけがを治す力を持っています。治癒力が高ければ病気やけがになっても早く治り、また病気やケガを予防しやすくなります。治癒力には免疫系の働きや体の柔軟性、血行の状態などが深く関与しています。自律神経の一つ、副交感神経の働きによりこれらの機能は活性化されます。
うつ病や自律神経失調症の人はこの治癒力が大きく低下しています。よって、病気やケガが治りにくく長期化する可能性があります。
昔に比べて、風邪が治りにくくなったという人は自律神経が乱れていることがほとんどです。
次に調整力です。調整力は以前説明したホメオスタシスのこと。つまり体を常に一定の状態に保つ力の事です。
体温が上がれば汗をかいて体温を下げる力、血圧が上がれば血管を広げたり尿を排泄したりして血圧を元に戻す力のこと。雪国で冷たい外気にさらされれて、体が冷えれば体を震えさせて熱を生み出す力のこと。また体が歪んでいれば、寝がえりや座り直しをして体の歪みを均衡に治すこと。
自律神経失調症やうつ病の方はこの調整力の低下も低下している方がほとんどです。よって微熱が続いたり、顔だけほてったり、手足が冷えたり、姿勢が歪んで首こりや腰痛が治らなかったりするなど様々な症状が現れます。
これらの体力低下の症状は病院やクリニックに行っても異常なしとされる場合が多く、痛み止めや感冒薬、または抗うつ薬などを処方されて薬が手放せなくなる場合が多いです。
頭蓋仙骨リズムを整えたり、食事内容を少し工夫するだけで、ゆっくりですが根本的に体質改善できることがあります。
3つの体力を意識して、人生を豊かに変えていきませんか?
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