なぜ、病気が存在するのか?
今日は病気の存在する理由、いわゆる存在意義について話していこうと思います。
ここで言う”病気”とは自律神経の不調に起因する病気を指します。
なお膠原病やがんも含めて、すべての病気が自律神経に起因すると考えていますが、
自律神経の失調に直接起因する、うつ病や自律神経失調症、神経症などのいわゆる”ストレス性”の疾患についてお話していきます。
一般的にうつ病や自律神経失調症になる方は、まじめで頑張り屋の方が多いです。
これは従来型のうつ病や非定型うつ病の方にでも言えることです。
電気のブレーカーが落ちたらどうしますか?
あなたは電気のブレーカーが落ちたらどうしますか?
ふつうは一つが二つ家電のスイッチを切ってブレーカーを上げます。
そうしないと再びブレーカーが落ちます。
では体のブレーカーが落ちた時はどうしますか?
うつ病や自律神経失調症になるタイプの人は、今までの頑張り方を変えずに再び行動し始めます。
そう、「頑張りのスイッチ」を一つも切らずに動き始めます。
なのでまた、心と体のブレーカーは落ちます。
そう、その人の心と体が破たんしてしまわないように、その人が動けない状態を作るのです。
これがうつ病、自律神経失調症の存在理由です。
この心と体のブレーカーが存在しなかったら、あなた自身が破たんするまで動き続けるでしょう。
破たんとはどんな状態でしょうか?
突然死だったり、過労死だったり、不幸にも自殺されてしまったり、あるいは重いがんや重度の脳卒中という形で現れます。
病気には”肯定的な存在意義”がある
うつ病や自律神経失調症になった方の中には「この病気がなかったら、今頃はもっと幸せだったのに」と考える方が多いと思います。
確かに病気がきっかけで休職、退職したり、離婚したり結婚が出来なかったりなど、それぞれ事情があると思います。
しかし病気は今までの無理な生き方、頑張り方では、この先いつか破たんしますよ、とメッセージを送っているのです。
病気はあなたを”死”から守ってくれるのです。
うつ病や自律神経失調症はその人を苦しめるために存在しているのではありません。
その人を守ることが目的なのです。
例えば風邪をひいたときに熱が出ますよね。
熱が出ることで、免疫のスイッチが入ります。
確かに高熱は、体中がだるくなり頭が痛くなり苦しくなりますが、
高熱が出ることにより免疫がフル稼働してウイルスをやっつけてくれます。
風邪をひいているときに熱が出るということは、あなたにとって最良の状態なのです。
うつ病や自律神経失調症も同じことが言えます。
頑張りすぎた心と体に不調を起こすことで、あなたの体を守ってくれているのです。
頑張りすぎた体にとってはうつ病や自律神経失調症になり、やる気が起きなかったり頭が働かなかったりというのは、最良の状態なのです。
それを機に生き方、考え方を変えるきっかけ、または真の幸福とは何か、
真に豊かな人生とは何かを考え直すきっかけになるかもしれません。
私もそうであったように、
皆さんにも病気を機に人生を好転するきっかけを作っていただければ幸いです。
読んでいただきありがとうございました。
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プロフィール:
岡本智広
作業療法士として臨床経験10年以上
統合医療による整体資格
頭蓋仙骨療法施術師
現在訪問リハビリの仕事をする傍ら、自費診療で地域の方を施術している