無理なポジティブ思考は病気のもと
今日は体の視点から少し離れて心の持ちようについて触れていきます。
心と体は密接に関係しているので、心理学や哲学の勉強をするのは、間接的に体の調子を整えることにつながります。
これらは分野がたくさんあり、何を勉強すればいいのか分からいことが多いです。
大事なのは自分に合ったものから始めること。
難しい、理解できない、受け入れるのに抵抗があるような本は、途中でも読むのやめて違う本を漁るのも全然アリです。
今日紹介したい考え方は、
”無理なポジティブ思考は病のもと”
ということ。
ストレスや疲れからくる慢性疾患にかかる人には、なんだかこの無理なポジティブ思考の人が多いです。
健康になって、自分らしい生活がしたい。
自分のことをもっと好きになりたい。
夢をかなえたい。
そんな人は、是非無理なポジティブ思考に陥らないように注意してください。
例えば、
相談者A:「仕事がつまらなくてうまくいかない」
ポジティブさん:「もっと仕事を楽しもうとしないからつまらないんだよ」
(いやいや、楽しくないものは楽しくないでしょ)
相談者B:「あの人の事、ちょっと苦手なんだよね」
ポジティブさん:「もっと人の良いところを見ようとしないと、相手は自分の鏡なんだよ」(えーっと、そんな聖人みたいになれません)
このようなポジティブ思考は、一見正論に聞こえます。
でも私はなんとなく違和感を覚えます。それはやはり、その人が本音で感じたことを遠回しに否定している感じがあるからです。
「もっと前向きに考えよう、考え方を前向きに変えるだけで世界が変わるんだよ!」「人生はどんな時でも明るくいかないとダメなんだよ!」という意見は「あなたは、ネガティブな考えだから人生がうまくいなないんだよ」と否定しているようなもの。
こういう人に、この手の説教をされるとなんだか反論するのも面倒くさくて疲れます。
「やってみたいことがあるけど失敗するのが怖い」
「今の仕事がつまらない」
「あの人が苦手」
このような気持ちは、本音というありのままの事実。
正しいも間違っているもありません。
大事なのは、この本音という事実に気づくこと。
そんな等身大の自分をありのままに受け入れた時、人は自分に合った小さなステップを踏むことが出来る。
「やってみたいけど不安」と言うのは、無理なく等身大の自分に合ったステップを踏める、ただの弱気ではなく慎重さなのです。
「今の仕事がつまらない」と言うことに気づけるなら、自分に合った働き方をするための転機なのです。決して”逃げ”という気持ちだけではありません。
「あの人が苦手だ」と言うのは、無理な人間関係を見直すきっかけが作れる、素直な気持ちなのです。
大事なのは、ポジティブかネガティブかではなく、自分の本音の心に従って生きれているかと言うこと、正しいも間違っているもないのです。
自分の本音の気持ちをありのまま見つめる。
その繰り返しが、自分に合った生き方を見つけるきっかけになります。
ただ闇雲に「もっと明るく、ポジティブに生きなきゃ!」と考えて生きている人は、自分の本音、ありのままの気持ちを自分で否定して無理なき方になりがちです。
そのような無理な生き方は、いつか必ずつけが回ってきます。
健康習慣を身に着けるのも、同じことが言えます。
自分の本音に従い、身の丈にあった変化をしていかないと、良い健康習慣は続きません。
小さな小さなステップを積み重ねて、少しずつ健康を手に入れていく。
ポジティブになりすぎて、「2か月で何が何でも結果をだそう」だなんて考えていると、すぐに元の生活に戻ってしまいます。
身の丈に合ったやり方、続けることこそが、やがてとんでもない健康な体に導いてくれます。
ではでは今日も読んでいただきありがとうございました。
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