脳に騙されるな!体が欲するものを食べよう!
体調が悪いときや元気が出ないとき、昔から「精のつくものを食べろ」と言われています。
夏バテの時にウナギを食べると、スタミナがつくなんてことはよく聞きます。
また私が好きな『次郎物語』という映画では、死の病に苦しむ次郎の母親に息子の次郎が、隣町まで出かけて牛肉を食べさせようと買ってきていたシーンが印象的です。
このように夏バテにウナギ、病人に牛肉、古くから日本人は体調不良時には高たんぱく高カロリーの食品を食べると元気が出ると信じられてきました。
その影響もあり、疲れた時や元気がないときは無性に肉や甘い物、味の濃いものが欲しくなります。
そして、それを食べると元気になる気さえしてしまいます。
私が時々読む斎藤一人さんも著書の中で、「元気のないときは牛肉を食べると元気が出る」と断言しています。
これはこれで正しいのだと思います。実際に”言霊”や”引き寄せ”は心を豊かにするうえで必要な時もあります。
私もその手の著書や考え方はどちらかと言うと好きです。
いや、結構好きです。
少し話が脱線しましたが、本題に入ります
体調の悪いときや元気のないときに、高カロリーで高たんぱくの食品をとりたくなるのは、”脳の仕業”です。
実際に食べると、脳内は幸せホルモンに満たされるでしょう。
しかし、体調が悪いときと言うのは、自律神経が正常に作用していないときなので、胃腸など消化器系の活動は停滞しています。
そんな時に高い栄養価のものが腸に送られてくると、どうなるでしょうか?
確実に疲弊します。
最初は、少し胃もたれや便秘程度で済むかもしれませんが、放っておくと全身の倦怠感や食欲不振、不安やイライラ、しまいには不眠やうつ病という形で体に現れます。
最近は”腸は第2の脳”なんて言われ方をしますが、腸は脳より賢いと私は思います。
脳はお腹の調子が悪いと分かっていても、ついついおいしいお肉や甘いアイスクリームを欲しがってしまいます。
そう、脳にはときどき理屈が通用しましません。
ポテトチップスやファーストフードにハマる人もいます。これらの食品には脳が喜びを感じる実質がたくさん入っています。
体に悪いと脳は知っていても、脳は強制的に命令して食べさせてしまいます。
その点腸は、今の体にとって悪いものが入ってくると、吐き気を起こしたり腹痛を起こしたりして、その悪いものを体から出そうとします。
腸は一般的に消化吸収が主な目的と思われがちですが、人間の感情や気持ちを決定する物質は実は腸で作られています。
腸の中で食べ物から、幸せになるために必要なセロトニンやドーパミンと言う物質を合成しているのです。
またそれだけでなく、ビタミンの合成や免疫系の向上も腸内で行われています。
腸は生きるために必要な、人間らしい生活をする機能を担っているのです。
なので、
調子が悪いときは脳の言うことを聞くのではなく、体のことを脳よりもよく知っている腸の言うことを聞くようにしましょう。
体調不良の時に、肉を食べることを繰り返していると、腸内細菌の善玉菌がどんどん減っていきます。
そうなるとどうなるか?
では善玉菌を増やすには、どのよう食事が良いのか?
この記事も参考にしてください↓
ここを自ら考えることが、健康生活への第一歩です。
(まあ、ざっくり言うと”採食中心の腹8分”ですけど)
健康生活への第一歩は、自己実現への第一歩です。
ありがとうございました。