結局コーヒーは体にいいのか?
自律神経とコーヒーについて書いていきます。
私はコーヒーが好きです。
でもコーヒーとの付き合い方には、少しコツがあります。
大好きなコーヒーだからこそ、良い付き合いを続けて体を大事にしていきましょう。
これを読むことによって、あなたの抱えている原因不明の体調不良やうつ症状が改善されるきっかけになるかもしれません。
コーヒーは自律神経に良い?悪い?
これは、様々な見解があります。
最近ではアメリカの研究で、コーヒーを飲む習慣のある人は、コーヒーを飲む習慣の無い人に比べて心臓病や脳卒中になりにくいとの研究結果が発表されました。
つまり、コーヒーは病気を予防してくれるいい飲み物だということ。
一方ではコーヒーは不安や緊張を助長させ、不眠症の原因になるとも言われています。
結論から言うと、コーヒー(カフェイン)に対する免疫は人それぞれで、誰でもひとくくりにコーヒーが体にいいですよとか悪いですよとかは言えません。
カフェインに対しての感受性が低く、コーヒーを飲んでも睡眠に全く影響の出ない人もいれば、コーヒーを飲むと目がさえて眠れない人もいるのは紛れもない事実です。
一般的にうつ病や自律神経症状が出ている人は、コーヒーはできれば飲まないほうがいいというのが私の見解です。
最新の研究をうのみにせず、あくまで自分の体に合った健康習慣を身に着けるのが、うつや自律神経失調症を克服するカギになります。
なぜコーヒーはうつや自律神経症状に良くないのか?
朝はコーヒーを飲まないと頭がさえず、仕事ができない人や昼食後にコーヒーを飲まないと午後から眠気に襲われる人がよくいます。
コーヒーの力に頼らないと仕事ができない。体が動かせない。
サラリーマンを数年やっていると、いつの間にかそんな状態に陥っている。そんな経験ありませんか?
実は私もそうでした。
朝や昼だけではなく、ストレスや疲れが溜まるとついついそのたびにコーヒーを飲む、そして復活してまた仕事をする。
確かにコーヒーには人間のエネルギーを最大限引き出してくれる力があります。
コーヒーに限らずカフェインが入った飲料全般に言えることですけどね。
人間はストレスを感じると、ストレスに対処するためのコルチゾールと言うホルモンが副腎という臓器から分泌されます。
それにより体は活性化されて活動的になります。
コーヒーを飲んことで副腎をさらに刺激してたくさんのコルチゾールが出ます。
ノルアドレナリンも同時放出され、体は興奮し、脳は覚醒します。
またコーヒーによりセロトニンも放出され脳は幸せを感じることになります。
つまり、コーヒーを飲むことでエネルギーがたくさん出て、力がみなぎってくる感覚を覚えます。
しかし人間のエネルギーは無限にあるわけではありません。
ある程度時間が来ると、だるさややる気の無さを感じたことはありませんか?
そう、コーヒーは今もっているあなたのエネルギーを出し切ってしまうのです。
またコーヒーを飲むことで副腎を過度に刺激しすぎてコルチゾールを出しすぎることにより、副腎は疲弊してしまいます。
これを副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)と言います。
またコーヒーによるセロトニン効果はそう長くは続きません。
うつ病や自律神経失調症の人はコーヒーを飲むことでエネルギーをすべて失ってしまう
うつ病や自律神経失調症の人は、エネルギーが健康な人より少ない状態です。
ここで言うエネルギーとは、運動力、免疫力、治癒力、調整力などの総称です。
東洋思想でいうところの気力というところでしょう。
少ないエネルギーの状態で、コーヒーを飲むことで無理やり元気を出すと、
体はガス欠状態を起こします。
これが症状として現れるとどうなるか?
頭痛や動悸などの自律神経症状、やる気の出ないうつ状態や得体のしれない不安が襲いかかる不安症状、
しつこい不安が頭から離れない強迫観念などといった精神症状として現れます。
パニック障害などはコーヒーが引き起こしてしまう症状の代表的な例ですね。
なのでうつ病や自律神経症状がある方は、緩やかにコーヒーを断ちましょう。
何も一生コーヒーを飲むなと言っているわけではありません。
症状が出ている間は我慢したほうがいいお言うことです。
急に断つのは、苦痛を伴うので、
一日2杯飲んでいた人は1杯に。それが続けれたら2日に1杯、そんな感じで徐々に自分のペースでいいので感覚を空けていきましょう。
平気になって来たら、完全に断つ期間を作りましょう。
そうやって体は穏やかに回復し、人生は好転して加速し始めます。
コーヒー中毒から脱した状態で飲むコーヒーはまた格別においしく感じます。
コーヒーを飲む頻度は減るもののコーヒーに対する愛情はさらに増していくものです。